爽やかな春の一日、4月16日(水)に19名の参加で「花寄せの茶会」が催されました。
床の間には、筍の画賛「家づと」(意味:自分の家へ持ち帰るみやげ)の掛物と八分目まで水の入れられた8個の花入れが飾られました。
まずは「花寄せ」です。
花台には、春の庭に咲いた花々が溢れるほどに盛ってあります。
お一人ずつ床の間の前に行き、どんな花を挿そうか考えながら、花入れを選びます。
次に「花積もり」と言って、イメージした花を花台から選び、整えます。
「花は野にあるように」という利休の言葉に従い、決めたら余計な直しなどせず、花入れに、そのままシュッと入れます。
最後に、花水次(はなみずつぎ)で花器に水を注ぐ真似をします。
次々と順番に花を入れていき、床の間が生き生きと華やかに変わっていく、、、まさに茶の湯の「一座建立」でした。
全員が花を入れられるように、茶道の七事式の一つ「廻り花」の趣向を少し取り入れて、前の花をいったん引き揚げて、新たに違う花を入れるようにしました。
この「廻り花」という七事式に対して、裏千家十一代玄々斎が詠んだ和歌をご紹介します。
「また出づるその根を切りてしばし世の水につなげる花のひととき」
美しく彩られた床の間の前で薄茶が点てられました。
一足早い鯉のぼりの薯蕷饅頭と、花模様の落雁をいただいての一服は、格別だったようです。
準備と片付けのチームワークはこの会ならではの良さ、ご参加の皆様、ありがとうございました。
次回の「お茶を楽しむ会」は、秋に開催予定です。
近くなったら、ご案内いたします。お楽しみに。