1月18日(水)、3年ぶりに初釜を開催いたしました。
今回は県外の同窓生の参加もあり、18名の楽しい交流の場となりました。
床の間の掛物は「春入千林処々鶯」、竹の花入れには結び柳と蝋梅、椿が入り、三宝には重餅ならぬ熨斗に包まれた胴炭が3本、可愛らしい干支の兎の香合も飾られお正月らしい設えでお客様をお迎えしました。
と言いたいところですが、、、実は、会場の関係で準備の時間が限られていて、受付は一番早く到着した方にお願いし、次々にお見えになるお客様とは、柳はどう飾る?椅子はどう並べる?お茶碗は出してどこに置いておくの?・・・などなど、ああでもないこうでもないと賑やかに全員で準備しました。
これぞまさに、女子大流お茶の『一座建立』でした。
*一座建立(いちざこんりゅう):茶席において「亭主が心を尽くしてもてなし、客が感動で満たされたときに生まれる特別な一体感のこと
いよいよお茶会の始まり。
5色の餡を包み、不老長寿の仙人が住むという蓬莱山を表した「蓬莱饅頭」と呼ばれるおめでたいお菓子をいただいた後、お濃茶がふるまわれました。
濃茶は、通常ひと椀を3人でまわし飲むものですが、このご時世ですから、一人にひと椀をふるまう「各服点(かくふくだて)」をいたしました。
「各服点」は、明治から大正にかけて活躍した裏千家第13代お家元が、日本や世界でスペイン風邪が猛威をふるっていた頃に考案したものだそうですから、今と同じような状況だったのでしょう。
お濃茶に引き続き薄茶をいただいた後は、黄交趾焼のお道具や炭飾り、金蘭手茶碗や嶋台茶碗などについてお話し致しました。
ハズレなしの福引をして、その後、支部のお知らせなど、盛りだくさんな会になりました。
もちろん、片付けもみんなで済ませました。
参加いただきました皆様に心から感謝申し上げます。
次回も是非ご参加ください。