7月19日(水)13時半より、「第8回お茶を楽しむ会」が
北浦和公園内の恭慶館にて出席者15名で開かれました。
小林さんがたててくださるかぐわしい香を聞いたあと、
いつもは講師の方々(志賀さん、三原さん、松田さん)のお手前で
おいしいお菓子と香り高いお抹茶を楽しむのですが、
今回は趣向を変えて
「数(員)茶」というのを教えていただきました。
これは折据(おりすえ)の中に入った10の花の札
(松、竹、梅、桜、牡丹等)を客が1枚ずつ引き、
札元が読み上げた花の札の持ち主がまずお菓子を食べ、
お茶をいただき、そのあと次の人のためにお手前をするという
全員参加型のもの。
お菓子は早くいただきたいながらも、
そうすると皆の前でお手前をしなくてはならず、
ということでなかなかに緊張感ただようものとなりました。
自分が飲んでしまった後はもう一度同じ札が呼ばれることのないよう、
札元に対して「松、おのけを(松の札をどうぞ除いてください)」
といった非日常的ことばを使うのに少々照れたりしながらも、
全員がお茶を飲み、たてるという両方を楽しむことができました。
数茶は「七事式」のひとつで、
このほかに「廻り花」「廻り炭」等、客が全員、
順番に花を生けたり炭をついだりするものもあるとのこと。
精神の修養としての茶と同時に居合わせた客全員で楽しむ
茶の一面も垣間見ることができました。
会の最後には松田さんより6月の日経新聞に掲載されていた
熊倉功夫氏の茶道に関する記事の紹介もあり、
充実した午後のひとときとなりました。
次回は11月29日(水)13時半から、同じく恭慶館にて。
今回は夏ではあり、使われていたお茶碗も夏向きの平茶碗でしたが、
次回は寒い時期となります。
季節と密接な関係を持つお茶の世界、
次回はどんな世界が開けるのか楽しみです。
多くの方の気軽なご参加をお待ちしています。
小阪(71文日)